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心と体の健康
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「心と体の健康」 -突然死を防ぐビタミンB1-(2001年10月16日)---第51号
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ご無沙汰しています。
ロンズデール医師の著書を昨夜読み終えました。 『なぜ私は伝統医学を見限ったか』(Why I Left Orthodox Medicine by Derrick Lonsdale)。
本書を米国より取り寄せ理由は、ロンズデール医師が、「自閉症がセクレチンを 使用して劇的に改善した」と報告していることを知ったからです。
セクレチンは27個のアミノ酸からなるポリペプチドで消化管 ホルモンの一つ。検査過程で偶然自閉症が劇的によくなったという報告です。自閉症 が代謝異常であるということです。この本は1994年に書かれたものなので、自閉症に ついての既述は見られませんでしたが、興味深いものでした。日本語訳はまだないと 思います。
私たちは、頭と体が首でつながっているのに、二つを分離したものと考える 傾向があります。ロンズデール医師は「身体的なものは精神的なものであり、精神的 なものは身体的なものである」と言っています。ブレイン・ステム(脳幹)をコンピューター に例えて、コンピューターが未熟なときには、致命的な事件が起こることを指摘してい ます。たとえば乳児の突然死は、ビタミンB1の投与で防げるということです。また、知 的障害も早い段階であれば、ビタミンB1投与で防げると例証しています。 しかし、どんな症状があればどんな栄養素が必要かということになると難しいとも 言っています。たとえば多動症の子どもたちを二組に分けて、ビタミンB1を投与する グループとビタミンB6を投与するグループに分けたところ、20%が改善しました。次に B1で改善しなかったグループにはB6を投与し、B6で改善しなかったグループには B1を投与したら、また20%は改善したという報告があります。B1でもB6でも改善しな かった子どもたちがいたのです。以下は私の推測ですが、ひょっとしたら栄養素の 分量を増量したら違った結果が出るかもしれないし、別の栄養素例えば必須脂肪 酸を投与することで著しく改善する子どもがいるかもしれません。現段階では試行 錯誤の結果に期待することが多いようです。B1不足は脚気という病気で知られてい ますが、脚気として現れないで、別の症状として出てくるものもあるということです。 そのなかには精神症状がたくさんあるのではないかと思います。ビタミンB1は精神 衛生の観点からも随分興味深い栄養素のようですね。薬の副作用は恐いですが、 ビタミンB1のように水溶性のものは、多めにとっても安全なので、試してみる価値は 十分ありますね。
1978年に柿谷カウンセリング・センターを開設。1984年3月にはグループホーム大磯ハウスを設立。リアリティセラピーに関しては米国ウイリアム・グラッサー協会が認定した日本人初のインストラクターであり、日本初の「リアリティ・セラピー」認定講座を主催するなど先駆的な働きをし、現在も第一人者として活躍中である。
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