柿谷カウンセリングセンターはリアリティセラピー(現実療法)を主とし全人的アプローチを目指していす

変えられないものと、変えらるものの区別

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心と体の健康

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変えられないものと、変えらるものの区別(2000年2月18日)-----第12号

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ストレスを受けている。今はストレス社会だ。こんな言葉をよく聞くようになった感じがします。 でも、ストレスを同じ状況で受ける人と受けない人とがいるのですよね。

雪が降るとストレスになりますか? はい、という人と、いいえ、という人がいます。私の関係者 で、スキー場のふもとでホテル経営をしている人がいますが、雪が降らないと彼にとっては、 ストレスなのです。一方雪国にいて、雪が降ると雪かきをしなければならない人にとってはス トレスかもしれません。つまり、同じ出来事が人によって違った反応を引き起こすのです。

こうなると、あることを大きなストレスにする選択もできるし、そうしない選択も可能ということに なります。ストレスを受ける人の中に、変えられないものと、変えられるものとの区別をつけて いない人が多いようです。変えられないものを一生懸命変えようとしていて、大きなストレスを 覚えている人がいます。夫婦関係、親子関係にもこれが見られます。相手を変えようとしない ことです。変えられるのは自分だけです。自分が変ったときに、相手が変る可能性はあります。 でも、保証ではありません。

私の講演会に出られたある主婦の方が、夫に対して一切批判しなくなりました。当然夫も変って いきました。変えようとしていたときには、変わらなかったのに、変えようとしなくなったら、相手が 変ったということです。

グラッサー博士は、すべての長期的、心理的問題は人間関係の問題である、と言っています。 人間関係の改善のために、相手を変えようとしないことは大切です。

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