ウィリアムグラッサー国際協会の東京国際大会を振り返って

2022年東京国際大会が、7月27日〜7月30日、開催されました。参加者は535人。オンラインと対面のハイブリッド方式でした。
当初東京開催がすんなり決まったわけではありません。2018年韓国で開催されたのがアジア開催の最初でした。このときはどこも主催国にならないなら、日本が開催国となりますと言っていましたが、韓国がどうしても開催したいということで、どうぞ、という事になりました。次が南米コロンビアでした。そして再度アジアに戻り日本での開催となりました。常任理事会で審議事項にあげられときに日本での開催に反対意見が出ました。「唐突」であるというのが反対理由でした。審議に登るものの多くは「唐突」ですが、国際大会については2016年「次はアジアか?」と皆さん考えていたので、「唐突」ではありませんでした。しかし、常任理事会で一人でも反対者がいれば開催をするのは無理と考えていました。常任理事の皆さんを対象にアンケート調査をして(調査も反対されましたが)、皆さんの意思を確認しました。そんな状況の中で、青木仁志理事が「学会が反対なら、NPOとアチーブメント社でやりませんか」と言われ、それも一案と考えるようになりました。この申し出がなかったら日本開催は頓挫していたでしょう。そのうち反対を表明していた理事も反対を撤回されて、学会、NPO、アチーブメント社の三者が協力して開催できました。
毎年開催される年次大会はどのようにして決まるのでしょう。引き受けるのは大変です。しかし、これまで、東京以外では大阪、滋賀、静岡、などで開催されています。関係者の皆さんは、そろそろ引き受けようかと実行委員長として取り組まれるのです。日本での最初の基礎講座開催は1986年でした。34年も経過しているのに開催国にならなかった大きな理由は、言語の問題がありました。運営のためには通訳が必要で、全体会に加え分科会にも通訳をつけるというのは大変な事です。費用もかかります。しかし、本間滋さんが通訳を手配してくださいました。そのほか、アチーブメントの社員さんたちが、本当によくやってくださいました。
もちろん他のボランティアの皆さんも関わってくださって、日本は大役を果たすことができました。参加してくださった方々、背後で労してくださった方々に心からの感謝を述べさせていただきます。ありがとうございました。
                柿谷正期(日本選択理論心理学会会長)
JACTP ニュースレター93号より

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