新刊書グラッサー著『クォリティスクール・ティーチャー』

原書名をそのままカタカナにした訳本です。本書の姉妹書となるのが1994年に和訳された『クォリティ・スクール』(サイマル出版会、原書1990)です。27年前に書かれた訳者あとがきを読んでみました。そこでは、デミングの14ポインツに触れ、それをグラッサーは3つにまとめていると書かれています。
① 上質に焦点を合わせる。
② 強制によって上質は生まれない。
③ 他の人を人前で評価してはならない。
デミングの14ポインツは以上の3項目に集約されました。日本であまり知られていないデミングの14ポインツを教育現場で生かすときにこの3項目を最重要視しています。今回2021年6月21日発売予定の『クォリティスクール・ティーチャー』は、原書が1993年に書かれていますが、コントロール理論として紹介されていたものを、選択理論と改名したため改訂版が出たのが1998年でした。この同じ年に、グラッサーはマザーブックと言われている『選択理論』を書き上げています。今回の訳本はこの改訂版に基づいています。日本語版の副題は「生徒の心をつかみ、教育に変革を求める教育者のための実践書」となっています。
 今は解散している「クォリティスクール協議会」を日本で組織するとしたら次のようなことが考えられます。
・第一段階:教師が『クォリティスクール』や『クォリティスクール・ティーチャー』を読み、話し合ってクォリティスクールを目指すことに同意できるかを確認する。同意されれば協議会へ申請して、決意表明とする。
・第二段階:認定NPO日本リアリティセラピー協会が主催する集中講座(世界共通)を受講し、教育現場での実践を試みる。
・第三段階:生徒に選択理論を学んでもらい、家で自分が学んだものを家族に分かち合う。こうして生徒も家族も選択理論を学習して家族の人間関係が向上する。(以上の3つ段階は時系列でなく混在しながら進められる。)
・第四段階:クォリティスクールの6基準を満たしているか自己評価し、満たしていると確信すれば、協議会にクォリティスクールの宣言を申請する。
 新刊書がこのような発展の起爆剤となることを期待しながら、、、
                柿谷正期(日本選択理論心理学会会長)
日本選択理論真理学会 ニュースレター89号より

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